家族の変化に対応できる家を建てる

今、「家族の崩壊」がますます進んでいる、といっても過言ではないくらいに、家庭のなかでも、各人がそれぞれに自由を求めて、核分裂を起こしているケースが少なくありません。

子どもが生まれ、育ち、親と過ごす時間が減り、兄弟との相部屋をきらい、ついには親元を離れ独り立ちします。独り立ちした子どもが結婚し新居を構えると、かつてあんなに賑やかだった家は、ポッカリと穴があいたようになります。

主として、子どもを立派に育てる場としての役割を担っていた家が、今度は、親世代が充実した老後を過ごすための場として、新たな役割を歩み始めます。

このような、家族の成長や変化に「家」は対応できるものであってほしいと思います。

現在、「まだまだ住める家が、住む人によって惜しげもなく壊されている」のが事実です。まだ住めるのに、使いにくくなったり、住みにくくなったりしたから、というのが理由です。それはすなわち、当初の間取り計画が不十分であったことがわかります。

住宅メーカーは、消費者の目を引くために、次々と新しいデザインの新商品を発売します。洋服の流行を業界が前もってつくっていくように、住宅まで流行商品になってしまった…、そんな時代です。流行に乗って、20年30年といった短期間に造っては壊されの繰り返し、では地球環境は傷ついていくばかりではないでしょうか。日本最古の木造建築といわれる法隆寺は千年以上の時の流れに耐えています。

町に建っている建物の外装を思い出してください。年月を経れば、どんな建物も、雨風や太陽の影響を受け、摩耗し色あせ、汚れていきます。時を経てなお輝いている家を探してください。家こそは、流行や目新しさに惑わされることなく、長い年月を経ても、飽きずに、愛し続けることのできる、そんな家を建てたいものです。

間取り計画が十分になされた、長く愛し続けることのできる家を建てましょう。

 

←「6.間取りが命と考えて建てる」へ                  →「8.良い業者を見つけ出す」へ

▲このページのトップに戻る